高槻市役所近くのオステオパシー×鍼灸、げんき本舗治療院

「むち打ちの痛みは電気治療やマッサージでは治らないことをご存じですか？」

あるカイロプラクティック治療の広告にそうありました。

電気治療では治りません。これは認めましょう。むち打ちで電気治療を勧める整形外科医や柔道整復師（整骨院）がいますが、ほとんど無意味な治療です。傷害保険会社が気の毒です。

では、マッサージはどうか。

適切に治療をすれば改善します。

この広告は半分ウソです。

骨格を治せばむち打ちの痛みが改善するというものではありません。むしろ、よほど適切にしないと悪化します。

この広告にある、治療前後のレントゲン写真などあまり意味はありません。患者の姿勢を変えて撮れば変化する程度のもので、痩身チラシの使用前、使用後みたいなものでいい加減です。

要は、なぜむち打ちで痛いかを考えなくてはなりません。

血腫ができているとか、関節に外傷性の問題が起きているときにヘタに動かすととんでもないことになります。

マッサージを行うときも、交感神経亢進による軟部組織の緊張にのみ対処するようにしなければなりません。頸椎に物理的な作用を及ぼすと悪化します。

確実に頸椎及び関節に外傷性の問題がなくなってから、あるいはその問題があっても治療により寛解が望まれるときのみマッサージを行うべきです。

頸椎への手法はほとんど運動法を中心とします。頸椎の関節に負担をかけないように、正しい彎曲を作り、関節の可動性を取り戻すことも目的にします。

ただし、マッサージ師の技量は人によりかなり差があることも認めなくてはなりません。無免許者は問題外ですが、国家資格を持ったものでも、むち打ち治療ができないマッサージ師はたくさんいます。残念なことですが、治療の方法を学校では教えないようです。

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