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経穴

肩井の深さ

肩井は、肩上部中央にある経穴です。「けんせい」と読みます。

古来より、肩こりによく使う経穴であり、確かに肩こりの際によく反応が出ます。

教科書的には、僧帽筋前縁にあり、僧帽筋の緊張に関係するようなことになっていますが、果たしてそうでしょうか。

表層には、僧帽筋があります。

でも僕は、この僧帽筋はあまり肩こりに関与しているとは思っていません。

僧帽筋緊張による肩こりはまだ軽い方です。

深部には肩甲挙筋があります。

肩甲挙筋は第1から第4頸椎横突起にいく筋で、肩甲骨を引き上げる作用、頸椎を側屈させる作用があります。

この肩甲挙筋の肩こりというのも多いですね。

按摩であるいは鍼で肩井を使うときは、この肩甲挙筋にどのように的確に届かせるかが重要です。

ところが、更に深部になると、後斜角筋があります。

後斜角筋は触れがたいので忘れられがちですが、頑固な肩こり、特にストレス性のもの、過呼吸があるとき、気管支喘息や気管支炎に伴う場合などに緊張がよく出ます。

按摩や鍼を行うときは、当然更に深く持って行かなければこの後斜角筋には届きません。

同じ肩井に治療を施すにしても、どの程度の深さまで行うのか、それにより治療効果が変わってきます。

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