ブログ

ブログ
按摩・マッサージ

外腹斜筋の痛みを取る

外腹斜筋は、側腹部の表層に斜めに走る筋です。

その筋腹は、前鋸筋とかみ合うように存在しますので、前鋸筋との関係が作用的に強い筋です。

さて、この外腹斜筋の痛みがあるというときは、体幹を横にひねる動作をたくさん行って筋肉痛を起こしたか、あるいは急激にひねったがために急性の筋筋膜痛つまり筋違いを起こしたかのどちらかです。

直接外腹斜筋にアプローチしてもいいのですが、筋の構造的なものを解剖学的に考察して治療を行うと、いっそう効率的に寛解を計ることができます。

まず先ほど述べたように、外腹斜筋は前鋸筋と筋腹がかみ合っています。

従って、前鋸筋に対して何らかの施術を行うと、外腹斜筋の負担が軽くなり痛みが緩解する可能性があります。

前鋸筋の場合、腋窩の下、淵液付近を触診してみてください(強く押さえることが触診ではないことは、このブログで何度も述べていますね)。圧痛があれば、前鋸筋に何らかの反応があると見ていいでしょう。

その圧痛部位を圧迫します。くすぐったくなければ輪状に揉捏してもいいでしょう。肋骨に負担をかける圧を加えないように注意しましょう。

しばらくすると、圧痛が寛解してきますので施術をやめます。その後外腹斜筋を調べてみてください。

また、前鋸筋の拮抗筋は、肩甲骨を挟んで菱形筋です。

前鋸筋に反応があれば、菱形筋にも施術をしてみてください。すると、前鋸筋の圧痛が消えることもあり、その結果、外腹斜筋の圧痛や緊張が寛解することもあります。

さらに、外腹斜筋は反対側の内腹斜筋と連動して働いています。

反対側の内腹斜筋にも施術を加えてみてください。

外腹斜筋の負担が軽くなり、痛みが緩解することも多いでしょう。

このように、どこかの筋に痛みがあれば、解剖学的な構造を考え施術を加えるべきです。

それが、プロの按摩師、マッサージ師の責務です。

ペタしてね

お願い!クリックを!→MR按摩鍼灸のブログ

RECOMMEND