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マッサージ
胸骨のリリース
セミナーの按摩マッサージ課程中級で行った手法です。胸骨を柔らかくするというものです。
胸骨は胸骨体と胸骨柄とから成り立っていて、その間に関節があります。呼吸に従いその関節は動き、また胸骨自体も胸郭の動きに従って動きます。
その自然な動きが失われることがよくあります。すると、正常な胸郭運動ができなくなり、呼吸が不全となります。この呼吸不全は本人も気づかない程度ですが、長いスパンで見ると身体に様々な悪影響を及ぼします。
たとえば、横隔膜の動きが悪くなります。胸郭上口部にある斜角筋群の緊張が出てきます。斜角筋の緊張は呼吸の拮抗筋である腹筋の緊張を招きます。それらの結果として、呼吸、心臓機能に悪影響を及ぼします。
治療は仰臥位にした患者の胸骨上に手掌を当てます。患者さんには深呼吸を続けてもらいます。手掌はそれに従って動かします。
しばらく呼吸による胸骨の動きを追っていると、胸骨自身が「柔らかく」感じてきます。あたかも胸骨が溶けてくるようにリリース(解放)していきます。
そのようになれば、胸骨は正常な動きを取り戻しています。
単純ですが重要な手法です。
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