ブログ
治療
関節腔内の運動
関節の稼働制限があるとき関節腔内を運動させるときには、いくつかの方法があります。
一つは、関節腔内に圧力を加えずに、動きにくい方向に動作を入れる方法。動きにくいものを無理に動かそうとするので、関節組織をいためやすい反面、うまく行えば非常に効果的です。
もう一つは、動きやすい方向にあえて動かす方法です。動きやすい方向に動かしそのまま待ちます。しばらくすると、関節に動きが生じます。多くは元に戻ろうとする動きです。その動きが出ればそれに従って元に戻します。その後確認すると、動きの制限は改善しています。身体にかける負担は少ないのですが、手法は難しいです。
関節腔内に圧力を加えて運動させる方法もあります。関節腔内に圧力を加えると関節液分子間の密度が小さくなりかえって摩擦力が減少します。そのため滑りがよくなり、関節腔内運動が容易にできるようになります。この方法は、動きにくい方法、動きやすい方法どちらでも行うことができます。
いずれにせよ、関節腔内の運動を行う際は、関節面の形状をよく知っておくことです。関節面の形状に合わせて運動を加えることにより、いっそう効率的で無理のない運動法を行うことができます。
よろしければクリックを