補腎、すなわち腎を補う方法があります。
腎は生まれながらに持つ先天の気を宿すとともに、脾胃より得た後天の気も貯蔵することにより身体全体への気の循環を円滑にする役割があります。またそれとともに身体の水である津液を循環する役割も果たしており、この腎がうまく働かなければ、生命活動に重大な支障を来します。
補腎には古来、臍の下3寸にある関元、内くるぶしの後際動脈拍動部にある大谿がよく用いられます。
前者は原気すなわち生命活動の中枢となる気を宿すところであり、後者は腎の原兪穴であるためその両者がよく用いられるのです。
手法は補法で、関元に対しては灸もよく用いられます。
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