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治療

触診!触診!触診!

鍼の場合、脈を診たり、経脈を調べたり、経穴を探したりします。灸もそうですね。

按摩やマッサージの場合も同じです。組織を調べたりします。もちろん、経穴や経脈も見ます。僕の場合は脈も診ます。

そのどれもが、触診力を要します。正確に、その部位の状態を触ることにより知る力です。

残念ながら、我が国の学校では触診の練習は余りしません。カリキュラムにもほとんど入っていません。

でも、治療をする上で、治療をする上でというより治療をするに当たってその前提として必ず必要な力なんです。触診力がなければ、治療はできません。絶対に必要なのが、この触診力なんです。

ところが、皆さん、触診の練習してませんね。セミナーで触診練習をいやというほどするんですが、たいていの人が「こんなに触診の練習をしたことがなかった」という感想を漏らします。

でも、触診の練習は、とにかく大切です。とことん大切です。というか、触診の練習をしていない人は、治療できません。

知識もある、技術のあるはずなのに治せないという人。触診力がないから、的を外しているんです。

経穴を定めるに当たっても、触診力がないので、1ミリ単位の正確さで見つけることができないんです。

一にも二にも触診力。

鍼灸、按摩、マッサージ問わず、よりよい治療をしたい人は触診力を身につけるようにしてください。

では、触診力を身につけるにはどうすればいいか。

簡単です。とにかく触れること。触れたところに何があるのか、どのような動きがあるのか、何を感じ取れるのかを、徹底的に感覚を研ぎ澄まして感じ取るんです。

何も考えずに触れたり、グイグイ押さえてはいけません。そっと触れて深いところまでわかるくらいの触診力を身につけるようにしてください。

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