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難経

難経・第1難

12経全てに動脈があるのに、どうして寸口だけで身体の全体を見るのかという問いかけをしています。

寸口というのは、手関節の脈拍のこと。寸口で全身の状態を見る方法は、もっとも行われている東洋医学独特の検査法です。

それに対し答えます。寸口の脈は、手太陰肺経の脈であり、その手太陰肺経には身体の気血が循環が終始するところなので、寸口で全身を見るのだと。

手太陰肺経は百脈が会するといわれます。

百脈とは全ての脈のこと。すなわち手太陰肺経は全身の脈が出会うのです。全身の脈が出会う手太陰肺経の動脈である寸口だからこそ、その部位で全身を見ることができるのだと答えます。

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