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治療

小胸筋症候群の一例

整形外科で小胸筋症候群と診断された人がいらっしゃいました。投薬で治療を受けていたんだけど思わしくないとのこと。

小胸筋症候群は、胸にある小胸筋が緊張してその下にある血管と神経を圧迫し、上肢に痛みやしびれが出る病気です。

もちろん小胸筋に対してアプローチするんですけれど、それだけではだめ。小胸筋が緊張している原因に対して対処しなければうまく治療できません。

小胸筋は肩甲骨の烏口突起につきます。肩甲骨を調べてみると、特に問題なし。

烏口突起につく筋には他に、上腕二頭筋短頭と、烏口腕筋があります。

調べてみると、上腕二頭筋短頭に強い圧痛と緊張があります。その筋をたどっていくと、停止部の前腕腱膜に緊張が見られます。さらに見ていくと、前腕腱膜の下にある前腕屈筋群に緊張があります。

その方の仕事は、座位での指先での細かい作業。おそらくは、そのために前腕屈筋群が緊張しているものと思われます。

姿勢を見ると、座位で腰部が後彎しています。

おそらくは姿勢不良と前腕屈筋の使いすぎにより、烏口突起と上腕二頭筋短頭に負担が生じ、それが、小胸筋の緊張に波及したものと判断しました。

治療は、姿勢の改善、及び前腕屈筋群の緊張改善です。

最初の治療で、上肢の痛みが半減しましたが、しびれは依然としてある。痛みは4回目の治療で改善。しびれは、10回目の治療でほぼ改善しました。

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