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催気

催気(さいき)というのは、文字通り、気を催すこと。気をその部位に至らせることです。

鍼の場合、刺入して何らかの手技を行います。振動させたり、細かく抜き差ししたり…。

すると、気が至るのがわかります。

鍼灸師は、気が至るのを実感します。ビビビと来たっと思うか、どんより鍼が重くなったように感じるか、そのときによりけりですし、言葉では表現しにくいんですが、気が至ったのがわかります。

すると、患者さんの方でも「ひびき」を感じることが多くあります。

ひびきとは鍼治療独特の感覚で、ぴくぴくするような、具合の悪いところに触られているような独特の感覚です。

決して不快ではなく、「あー、そこそこ!」というような感覚です。

そうなれば、催気が成功というわけですね。

要するに催気させるには、微妙な鍼の動かし方とそれを感じ取れる触診力が必要というわけです。

催気ができないと、鍼治療の効果はあまり望めません。

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