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経穴

経穴の切れ味

経穴の作用はいろいろですけど、同じ病症に対して複数の経穴どちらでも選択できるという場合があります。

たとえば、不安感があったり、精神的要因から期外収縮(不整脈)が起きたりするときには、大陵または神門をよく使います(これは一例で鍼灸師によって異なることもあります)。

大陵は手厥陰心包経の原兪穴であり、手首の手のひら側中央にあります。神門は同じ手首でも小指側にあり、手少陰心経に属します。

僕の場合、このような精神的不安定状態の時は穏やかに効かせたいんです。大陵はよく効く経穴なんですが、より切れ味鋭く効果が出るように思います。神門の方が穏やかに効くような気がします。そのため、僕は神門の方をよく使い、大陵は滅多に使いません。

このように、同様の作用を示す経穴であっても、効果の出方、切れ味が違うことがあります。そのような経穴を巧みに組み合わせるのが、その鍼灸師の持ち味、さじ加減と言うことになります。

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