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按摩

按摩の圧迫

按摩の圧迫は、主に母指腹を使います。その他に使うのが手根部(手のひらの付け根)、四指腹といったところでしょうか。

母指腹で押さえるとき、着皮−皮膚に付く瞬間からその治療が成功するかどうかが決まります。

押さえるということが圧迫の目的なのは間違いないんですが、その圧迫は、皮膚に触れる瞬間から正否が決まるんです。

セミナーなどで受講者から圧迫をしてもらいますと、その人が日頃どの程度練習をしているかがわかります。それも触られた瞬間。

次に増圧していきます。これにも差があり、ヘタな増圧はなめらかさがなく、乱暴です。

最も重要なのは、定圧を加え続けること。2秒くらいから、場合によっては十数秒ということもあります。

その定圧を加えている中で、その下にある様々な組織、神経や感覚器、筋膜、その他の組織に働きかけ、種々の作用を及ぼします。

減圧は、特に補瀉に関係します。速く圧を抜くのか、ゆっくりと抜くのか、ぱっと指を離すのか、静かに離すのか、それによって補瀉が決まってくるのです。

このように、圧迫を細かく分析していくと、その圧迫の性質、性格がわかってきます。

自由自在に圧迫の性質を決められるかどうかが、プロとしての真骨頂です。

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