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妊娠と腰痛
妊娠中には腰痛がよく出ます。これは、おなかが大きくなるにつれて腰の骨の形状が変化し、ちょうどハイヒールを履いたときと同じような体型がずっと続くからです。加えて妊娠後期になりますと、ホルモンの影響で関節が柔らかくなり、場合によっては腰の関節を痛めると言うことも起きやすくなります。
まず妊娠前には、もし腰痛のある人は完璧に治しておくことが必要です。特に椎間板ヘルニアがあるなどという人は、妊娠中に坐骨神経痛などの症状が強くなることもありますので注意が必要です（でも妊娠が不可能という事ではありません）。
妊娠中の腰痛治療は側臥位で行います。鍼も普通に刺して大丈夫です。
よく、下肢の内側、例えば三陰交だとか、或いは肩上部の肩井に刺すことは妊娠中にはよくないと言われますが、そんなことはあまりありません。特別強い刺激を加えるとかのない限り心配はいりません。必要に応じて刺してもかまわないでしょう。しかし、妊娠が不安定な状態の時は、念のために控えた方が無難です。これはあんまの場合も同様です。
なお、妊娠中期から後期に書けての腰痛の場合、腰部筋の反応は、そんなに深くにはあらわれせん。深く刺したり圧迫しすぎても効果はあまり上がりませんので、十分触診をして治療をする必要があります。
また、妊娠初期、まだ妊娠がわかっていないときに腰を押さえてもらったとか鍼をしてしまったとかで、どうしようと心配なさるケースがありますが、まず心配は不要です。赤ちゃんには影響ありません。
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