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身体

身体の連動性、連関性

体は、手足や胴体のようなパーツでできているように見えても、全身は一つながりです。特に、骨・関節といった骨格系、筋膜は全身をつなげています。


ですから、足の親指に異常があると、例えば遠く離れた肩や首に異常が起こるとかもあり得ます。ボク自身の治療の経験でも、どうしても治らない肩こりの方に足の指の関節障害を治療したら改善したという経験があります。当然一例だけではなく、同じような症例はいくつもあります。


背骨でも、ゆがんでいるだけではなく、動きが少し悪くなっても多くの場所に波及します。背骨の一カ所の動きの悪さは、手足の関節に異常を起こしやすくなりますし、筋や神経にも悪影響を及ぼします。また、神経を介して内臓の障害を引き起こすこともあります。


鍼灸師や、按摩師、マッサージ師は、そのような身体の解剖学的な連関性を考えて治療を施す必要があります。


もちろんこのことは、経脈や経穴を否定するがためではありません。東洋医学を行う以上は経脈や経穴も大切です。しかし、現代社会において鍼灸や按摩、或いはマッサージを行うときには、東洋医学だけではなく、バランスよく医学全体を見つめ、統合的な治療を行うことが必要に思います。

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