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東洋医学の原典『素問』に学ぶ、秋を健やかに過ごす養生法
朝夕の風に、ときには昼でも涼しさを感じる季節となりました。東洋医学の重要な古典である『黄帝内経(こうていだいけい)』の『素問(そもん)』では、秋の3ヶ月間を「容平(ようへい)」と呼びます。これは万物が実り、形が定まって落ち着く時期を意味します。40年にわたり鍼灸や按摩マッサージの臨床に携わってきましたが(今はオステオパシーも)、この秋の時期の過ごし方が、厳しい冬を乗り切るための健康を大きく左右すると日々実感しています。
早寝早起きで自然のリズムに合わせる
『素問』の四気調神大論には、「早臥早起、与鶏倶興(早く寝て早く起き、鶏と同じように生活しなさい)」という記述があります。夏の間は少し夜更かしをして活動的に動く季節でしたが、秋からは日の入りとともに早めに休み、日の出とともに起きるのが理想とされています。睡眠をたっぷりとることで、夏の間に消耗したエネルギーを回復させ、冬に向けて体を守る「陰」の気を蓄える準備を整えます。
心を穏やかに保ち「肺」を守る
秋は木の葉が落ち、どこか物悲しさを感じやすい季節です。『素問』ではこの時期、「使志安寧(心を安らかに保ち、感情を乱さないようにする)」ことが重要だと説かれています。怒りや過度な悲しみなどの感情を静め、精神を内側に収斂させることで、秋と深く結びついている臓器である「肺」の働きを健やかに保つことができます。
冬の不調を防ぐための体づくり
秋に無理をして気を乱すと、冬になってお腹の不調やひどい冷えなどの症状が現れやすくなると古典は警告しています。げんき本舗治療院でも、この時期は夏の冷房や冷たい飲食で負担のかかった胃腸を労り、肺の気を補う経絡治療を重視しています。
自然の理に寄り添う『素問』の教えを日々の生活に少しだけ取り入れ、心も体も穏やかな実りの秋をお過ごしください。
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