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上脘、中脘、下脘
イラストは手書きなので、不正確だし雑です。おおよその参考のために。
腹部正中には、上脘、中脘、下脘というツボがあります。上脘は、腹腔神経叢に、中脘は、上腸間膜神経叢に、下脘は、下腸間膜神経叢にそれぞれ連動しているようです。これらの神経叢は、腹大動脈に絡むように存在する副交感神経の叢ですね。
腹腔神経叢は、胃から十二指腸くらいを支配しています。上腸間膜神経叢は、空腸、回腸から結腸の前半部分までを支配しています。下腸間膜神経叢は結腸の後半以降の腸を支配しています。
したがって、上脘、中脘、下脘を治療する際は、消化器のいずれを支配しているかを考えながら行うと、効率よく治療できます。
治療法は、圧迫、輪状揉揑または刺鍼あるいは灸ですね。
もちろん、腹部にはもっとたくさんのツボがあります。それぞれ効能も違います。組織の緊張などの反応により、上脘、中脘、下脘を中心にツボを使い分けながら施術をすると、効率よく消化器を治療することが出来ます。
以上、腹部三脘の使い分け方を中心に。