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寝違えへの按摩の一例
(プロ向け)
右の肩背部を寝違えして、左に顔を向けると首筋から肩背部にかけて痛いという方がいらっしゃいました。
このような場合に、変に押したり揉んだりすると、かえって痛みが強くなります。
今回の場合、座位で左に顔を向けていただくと、右の欠盆付近にテンションがかかる状態でした。
そこで、そのテンションのかかる位置に軽度の圧迫。このとき強く押さえたり揉んだりしないということがコツです。
すると、左に顔を向けても痛くないとおっしゃいます。
しかし、顏を右に向けるとわずかに痛みがあるとのこと。
そこで、右の天井、支正(手太陽小腸経と手少陽三焦経ですね)に圧迫。
結果、顔をどちらに向けても痛みがないとのことでした。
このように動作痛のある場合、痛みのあるところだけではなく、よく精査すること、および経脈(およびツボ)の流れをよく考えること、この二つが大切であると言うことを示唆します。
なお、この一例は按摩で行いましたが、鍼に置いても同じように応用できると思います。
院長・羽山弘一