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按摩・マッサージ,腰痛
仙腸関節制限と手技療法
(プロ向け)
腰痛の際、筋緊張をみることは多くあるでしょうが、同時に関節の遊びもみなければなりません。
関節の遊びとは、関節腔内にある1ミリ以内および3ミリ程度の動きのことです。
筋肉をいくら和らげようと、関節の遊びがなければ腰痛はなかなかよくなりません。
この動きの制限は、座位で関節腔内の範囲でリズミカルに振幅を加えることにより多く改善されますが、加えて仙骨上の胸腰筋膜の緊張も改善しなければ、制限をきれいに取ることはむずかしいでしょう。
いくつかの方法があり、その一つは先に述べた振幅ですが、もう一つ紹介します。
患者を背臥位にし、仙腸関節の内側、胸腰筋膜部に四指を差し入れます。四指頭を当て、そのまま持続させます。
筋膜が緩めばO.K.です。
仙腸関節の制限は改善傾向になっていると思います。
もし改善しなければ、強い緊張があるせいか、あるいは胸腰筋膜の緊張以外に原因があると思われます。
院長・羽山弘一