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身体,鍼灸・按摩・マッサージ,東洋医学,健康
自然治癒力
医療というものは、結局、人間がもともと持つ自然治癒力を高めるものということができます。
例えばかぜ薬。これはかぜを治すものではありません。かぜの諸症状を緩和して体力をつけ、その間に自然治癒力によって治してみせようというものです。
鍼灸や按摩マッサージ、オステオパシーは、いっそう自然治癒力の高まりと関係します。治療を加えることによって、いかに自然治癒力を高めるか、それが鍼灸や按摩マッサージ、あるいはオステオパシーの真骨頂です。
例えばげんき本舗治療院では、鍼灸を行うにせよ、オステオパシーを行うにせよ、脈を必ず拝見します。これは単に脈の速さを見ているわけではなく、脈の強さ、形などを総合的にみる、東洋医学独特の方法です。身体全体の状態を手首の脈に昇華させ、脈をみているようで全身の状態をみています。その人のその時の全身状態を脈を通してみることにより、その人がどの程度の自然治癒力を持っているのかを見極め、さらに自然治癒力を高めるための治療はどのようにすればいいのかを推察させるのです。
実は脈診で治療の半分は終わっていると考えても過言ではありません。
自然治癒力。
これを高め健康に導く道程は、脈診を始め、さまざまな作業により成り立っています。
院長・羽山弘一