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触診,鍼灸・按摩・マッサージ,腰痛

腰痛と腹痛

(プロ向け)

腰痛を訴える人は多くいらっしゃいます。
げんき本舗治療院の患者さんでは、腰痛患者はトップですね。
皆さんのところでも、けっこう多数を占めるのではないかと思います。
治し方はさまざまですね。
ぎっくり腰などは、鍼の場合、大腰筋、あるいは腸骨筋を狙うことが多いです。按摩マッサージの場合、強い手技は施さずにごく軽い圧を腰部と腹部に持続的に加えるという方法をとります。

さて、この腰痛ですが、腹痛を兼ねるものは要注意です。
場合によっては、内臓の疾病の反射で腰痛が出ていることがあるからです。もし疑わしいことがあるのなら、安易に治療をせずに、医師の診察を勧めるべきでしょう。

先日は、腰痛とともに腹痛を訴える鍼灸の患者さんがいらっしゃいました。この方の場合、ウチに来院前に医師の診察を受けており、内臓的には特に問題がないという事でした。脈診は滑、右関上がやや強い。腹診では、上行結腸に鼓音。足三里と上巨虚に圧痛がありましたので、それらに刺鍼。腹部は、右大巨、中脘、下脘、天樞に刺鍼。腰部は圧痛部位に刺鍼しました。これで、腹痛と腰痛は軽快。その後いらっしゃった時に聞きましたら、帰宅後排便をし、腰痛も腹痛も楽になったとのことでした。たぶん、按摩の治療でも、同様の穴位を取って効果が上がるものと思われます。

ただ、生理痛で、腰痛や腹痛が出る人もいます。この場合は(もちろん医師の診察は重要です)、腰部緊張部位の治療と主に、たとえば三陰交などを取る場合が多いですね。鍼灸の場合は、三陰交、関元、次髎などに灸を施すことが多いです。按摩の場合も同様の経穴に、持続圧迫を繰り返します。

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